昭和4年、八丁堀に広島最初の百貨店として誕生した福屋は、昭和54年10月1日、記念すべき創業50周年を迎えました。広島とともに歩みながらの半世紀。創業時の旧館から、電車通りをはさんだ今の福屋がある新館への移転、戦時統制、原爆による被害、4回の増改築工事をへて迎えた創業50周年でした。記念の催しとしては、「奥田元宋展」が開催され、セールも盛大に行われました。特に10月8日まで開催された「福屋の大感謝祭」では、「感謝価格ベスト50」などの特別大奉仕品が勢ぞろい。会場は、たくさんのお客様が来場し大変なにぎわいを見せました。福屋が全店をあげて創業記念大売出しを行っていた10月6日、カープは地元広島市民球場での阪神戦に勝利し、4年ぶりにセ・リーグの優勝を飾ります。続く日本シリーズでは、近鉄を4勝3敗で下し、球団史上初の日本一に。優勝決定の試合で「江夏の21球」の伝説が生まれたことは、みなさまもご存じのとおりです。広島はその祝勝ムードにわきたったのでした。